AV事務所(プロダクション)と結んだ所属契約を、後々やっぱり解除したいと思う女性もいます。
※AV事務所:AV女優のマネジメントを行う会社
- 『やっぱりAV女優は向いていないと思ったから』
- 『家族や彼氏にバレそうになったから』
- 『よくわからないまま登録してしまったから』
など契約解除の理由は様々です。
この記事では、AV事務所の目線から、AV事務所との契約を解除したい女性に向けて、法的な面を含め契約を解除するコツを紹介します。
▽この記事でわかること
AV事務所との契約解除には法的義務は発生しないの?
まず、AV事務所へ所属すると、業務委託契約を締結します。これは雇用契約ではないのでAV事務所から雇用されるわけではありません。
被雇用者のような縛りも受けず、自分の裁量で事務所とは対等な立場で仕事を引き受けることが可能です。そのため基本的には所属した女優さんの自由な意思で事務所との契約を解除することができます。
過去に出演を拒んだ所属タレントにAV事務所が違約金を請求したところ、事務所との契約は即時解除できることが認められた裁判例があります。
参考:意に反するAV出演契約「即時解除できる」 東京地裁判決|日本経済新聞
AV事務所との契約を解除するにどうすれば良いの?
ではどのようにAV事務所との契約を解除すれば良いのでしょうか?
メールまたはLINEで契約解除の旨ははっきり伝える
まずメールまたはLINEなどテキストが残るツールを介して、契約解除の旨をはっきり伝えましょう。辞める意思表示を残すと法的に有利だからです。
また、AV事務所のスタッフの多くは、各連絡ツールに分けて、応募者を含め女の子の名前を管理します。
そのため事務所スタッフとやり取りで使用していたツールで断るの連絡を入れると、相手が管理しやすいので、後味が悪くなりません。
契約による法的効力が残らないか不安な女性は、内容証明郵便を利用する
所属の辞退の意思表示は、メールやLINEでも有効ですが、契約書を交わした以上、どうしても不安な女性は内容証明郵便を介して、契約を解除する旨が記載された文書を、相手の事務所の所在地へ郵送しましょう。
法的効力はありませんが、文書を送った事実を証明することができますし、何より一般郵便とは見た目が異なるので、相手にプレッシャーを与えることができます。
参考:「内容証明|郵便局」
出演決定後にAV事務所と契約解除するには?
AV出演が決定すると新しく出演のための契約書を交わしますが、出演が決まった後で、事務所との契約を解除できるのでしょうか?
AV出演は女性の意思に基づくものなので、出演を強要すること自体は法的に無効であり、違法行為に該当する可能性が高いです。そのためすでに出演が決まっている場合でも、契約を解除することはできるでしょう。
契約期間の縛りがある場合
また、単体女優のような契約期間(大体6ヶ月〜1年)、出演本数に縛りがあるAV女優が、契約期間中の場合でも、出演するかどうかは女優さんの意思が尊重されるので同様です。
※単体女優:特定のメーカーのAVにだけ契約期間、出演する女優
公序良俗や出演強要を理由に辞退すると、主張が通りやすくなるでしょう。
なる早で断ろう
しかし、出演が決まっている場合、スタジオや撮影スタッフのスケジュールを抑えているかもしれず、所属事務所は金銭的ダメージを被るかもしれません。
相手のAV事務所へ遺恨が残る可能性が高いので、できれば出演を承諾する前の段階で断りましょう。
契約解除を主張したらトラブルに巻き込まれるかもしれない場合…
契約解除を希望したら違約金を請求されるなど素直に応じてもらえない場合もあります。スムーズに契約解除できない場合は、警察に相談するか、弁護士や人権問題を取り扱っているNPO法人に相談することをオススメします。
乱暴されないか不安な場合は、特に第三者に介入してもらえると心強いです。また、中でも、ライトハウスは出演被害を減らすよう尽力しているNPO法人です。
《ライトハウス》
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