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アダルトビデオの監督として有名な村西とおるを描いた全裸監督について、AVプロダクションのスタッフが解説します。
このページでは、第4話「本物」の解説になります。
▽この記事でわかること
全裸監督、第4話「本物」あらすじ
村西とおる(以下、村西)達は、人気ビデオ店メルヘンにて、同業他社のポセイドン企画の作品が数多く並ぶ中、サファイア映像の初作品の『暴行バスジャック甲子園』が一本しかレンタルされていないことに落胆します。
さらに村西と荒井トシ(以下、荒井)は、居酒屋でバッタリ会った暴力団の古谷から、池沢と警察の武井の工作によって、無修正ビニ本の販売の件で逮捕に至ったと聞かされます。
そこで村西は、ポセイドン企画の専属女優である南みくをスカウトし、自社の制作するAVに出演してもらうことになり、南みくが主演作をスタッフの三田村のアパートで撮影します。
未亡人の家で夫の上司が情事に至るといった内容のものですが、演技がわざとらしいため、村西は本番行為を促します。
当時では異例の内容だったため、現場は困惑しますが、強制はしないが100万円積むと村西は南みくに伝え、みくは許諾します。
発売されたみくの主演作は大ヒットしますが、池沢は自社の女優を使われたことに怒り、見せしめにみくを逮捕するように根回しします。
みくは、週刊誌に逮捕された上に、親に報告され、週刊誌に本番女優として顔ごと掲載されたため、帰郷せざるを得なくなります。
村西はこの自体に落胆しますが、さらにサファイア映像の圧力により、どのプロダクションのAV女優も出演してくれなくなってしまいます。
AVプロダクションによる全裸監督の第4話(本番)の解説
この話では、実際にモデルのスカウトや、撮影現場について描かれていました。
スカウト行為について
現代では東京都内では迷惑防止条例により、道端におけるスカウト行為は禁止されてます。
劇中では村西とおるがクラブでモデルに名刺を渡すシーンがありました。この点について、アナザープロモーションの松本に質問してみました。
撮影場所について
通常、アダルトビデオの撮影は、スタジオで行われますが、この話ではお金がなかったため、スタッフの自宅で撮影が行われてました。
本番行為の違法性について
この当時の撮影は擬似本番が主流でしたが、この話では擬似ではなく本番行為の撮影が行われる下りがありました。
ちなみに法律論でいうと、本場行為を含むAVの制作は、売春防止法やわいせつ物頒布等の罪に該当する可能性があります。
わいせつ物頒布等の罪については、規定の範囲内で局部にぼかし(モザイク)が入っているかどうかで、判断されることが一般的です。
また売春防止法については、性行為をした男女間で、性行為を対価に金品などの受け取りがあった場合に、売春と見なされる可能性が高いです。
アダルトビデオの撮影では、ギャラの支払いは、メーカーやプロダクションから行われ、性行為をした男優から女優に行われないため、売春と見なされないと言われてます。
これは映画撮影でも同様で、映画「愛のコリーダ」も撮影で本場行為が行われましたが、上映時にはぼかしが入ってました。
AV女優のギャラについて
また劇中では村西とおるが、擬似本番ではなく本番行為の撮影に変更したいと申し出た際に、女優さんに追加で100万円を支払うと提案しました。