AVメーカー( AV製作会社)とは、アダルトビデオの制作から販売までを行う大元の会社です。
ソフトオンデマンド(SOD)、アイデアポケット、ムーディーズなどがAVメーカーとして有名ですが、社員を多数抱えるメーカーもあれば、少数精鋭で運営しているメーカーまで規模はそれぞれです。
AV女優はプロダクション(AV女優のマネジメントをする会社)を介してメーカーからAVのお仕事をもらいます。
この記事ではAVメーカーの役割、仕事内容について紹介します。
▽この記事でわかること
AVメーカーの組織図
まずAVメーカーは、縦割り社会だと言われています。
社長を始めとした役員の元、プロデューサーがAVの企画を考え、その下に位置するADが必要な雑務を行います。
※メーカーによっては社長とプロデューサーが兼用の場合があります。
一般的にはAVの撮影自体は、専門の制作会社に委託する場合が多いですが、メーカーの規模によっては、資金に余裕がないため自社で制作全般を行うこともあります。
AVメーカーの主な業務
続いてAVメーカーの主な業務内容を紹介します。
制作費の工面
AVを制作するためには、スタジオ代、出演者の人件費、制作会社への撮影代などの費用がかかります。
制作費を工面する必要がありますが、AV業界は全般的に銀行からの融資を受けるのが難しく、小規模のメーカーほど資金調達に苦労するそうです。
ある程度、経営が安定してきているメーカーほど、次の制作に向けて資金をプールします。
主に資金調達は社長など役員のお仕事です。
企画立案や販売戦略
銀行からの融資を受けるのが難しいため、制作費以上の売上を出すために、AVを制作する際には、市場分析をした上で企画を立案します。
企画立案は主にプロデューサーの業務です。
AV女優のキャスティング
AVの売上は、企画の面白さと、出演する女優さんの容姿のレベルや、キャラクターによります。
AVをヒットさせるために、キャスティングには力を入れます。
AV男優のリクルート
AV女優に比べてAV男優の数は足りてないと言われています。AVを完成させるためには、当然AV男優の存在は欠かせません。
一般的にAV女優はAVプロダクション(AV女優のマネジメントを行う会社)を介して紹介してもらいますが、AV男優はメーカーがリクルートします。
しかし正規雇用で雇うことはほとんどなく、汁男優などエキストラとして募集することがほとんどです。
また自社のADをAV男優として使うこともあります。
撮影のサポート
先ほどお伝えした通り、撮影は制作会社に委託することがほとんどですが、メーカーからもADが雑務として参加したり、プロデューサーが下見に来たりします。
編集作業
撮影した映像は、1〜2時間くらいにまとめます。編集した映像にさらにモザイク処理を行いますが、モザイク処理は外注することが多いようです。
モザイク審査
局部などをモザイクなしで写すのは違法ですので、編集が終わると日本コンテンツ審査センターのような機関で審査してもらいます。
パッケージ編集
無事審査を終えると、今度は販売するAVのパッケージ画像を編集します。パッケージ画像の編集は外注することも多いですが、大手のメーカーほど自社のデザイナーへ任せます。
流通
完成したAVを流通(市販のお店で取り扱ってもらいユーザーの手元に届ける)させるために、取り扱ってくれるお店へ営業をかける必要があります。
ですが一般的には流通会社へ任せるメーカーが多いようです。