騙されてAV出演してしまった女性の被害状況については、インターネット上でも報告されています。
昔と比べてアダルト業界を取り締まる規制は強くなり、女の子を騙してAV出演させるような悪徳事務所はごく少数ですが、自己防衛を怠っていいわけではありません。
具体的にどういった流れで騙されAV出演してしまったのか、騙されやすい女の子の特徴、悪徳事務所と関わってしまった場合の相談先などをご紹介します。
特に、AVに出て高収入を得たいと思っている女の子ほど悪徳事務所のターゲットにされかねないので、事前知識として参考にしてもらえれば幸いです。
▽この記事でわかること
女の子が騙されてAVに出演したケース
実際に女の子が騙されてAV出演してしまったケースを見ていきましょう。
Kさんのケース
「いずれ音楽をやりたい」という夢を持っていたKさん。新宿でグラビアのスカウトをされ、その際に「グラビアに出たら音楽デビューもさせてあげる」と持ちかけられました。
Kさんは「デビューのために」と思いきってヌードグラビアに出たものの、音楽の仕事はもらえませんでした。
そのことに対して「仕事はないのか」と尋ねたところ、事務所側から「AVに出たら音楽でも何でもやっていい」「脱いだほうがかっこいい」「Kの好きなアーティストと知り合いだから今度会わせてやる」などと言われ、その言葉を信じAV出演を決意しました。
わたしは元々、そういう行為自体が好きじゃなくて、痛かったし、出血もありました。だけど、終わるまで帰してもらえません。何度も泣いて、何度も撮り直しがつづきました。
撮影スタッフからは「あなたみたいに時間のかかる人は初めてだ」「みんな家族がいるんだ。あなたが頑張らなかったら、みんなの家族全員の生活がなくなるんだよ。あなた背負えるの?」って怒鳴られました。
事務所のプロデューサーも「ここのメーカーは大きいから、あなたがちゃんとやらなかったら、ほかの女の子も出演できなくなるでしょ」って。だから、死ぬ気でやりましたよ。朝から深夜まで撮影がつづいて、最後はタクシーで帰りました。
わたしは、そのあと音楽ができるといわれたからやっただけで、AVに出演したいとは1%も思っていませんでした。
(引用:弁護士ドットコム)
Aさんのケース
上京してグラビアアイドルとして活動をしていたAさんは、交際中の彼氏にグラビアの仕事を反対され、「グラビアの仕事をやめたい」と事務所の社長に申し出ました。
すると事務所側からは「契約しているのだから無理」「AVに出なければやめさせない」と言われ、その場から離れられない状況になったそうです。こうしてAさんは泣く泣くAVに出演することになってしまいました。
『やります』と言わなければ、その場から離れられないような状況で、本当に怖かった。私の気持ちを少しも理解しようとしてくれず、『なんで泣いてるの?』とまで言われ、〈この人は人の心を持っていない〉と、思ったほどです。〈大人って汚い〉と思った瞬間でした」
(引用:東京BREAKING NEWS)
騙されやすい女の子の特徴
以下には、騙されてAV出演してしまった女の子の特徴をまとめました。
どうしてもお金が必要な女の子
悪徳事務所はお金に困っていそうな女の子に目をつけて「30万円すぐに稼げるから」などとほのめかします。ひどい場合は「断ると違約金が発生する」などと脅して拒否する権利を与えません。
また、中には事務所の女性社員がグルになり、「ちょっとのガマンですぐ終わるし、お金が手に入ればもう自由にしていいんだよ、子どもにも美味しいごはんを食べさせてあげられるんだよ」と伝えながら洗脳することもあります。
芸能界で売れたい女の子
上で挙げたケースのように、将来は芸能系のお仕事をしたい女の子や、もともと芸能事務所で活動していた女の子はターゲットになりやすいのです。
あたかも「AVに出ないと売れない」かのように話を持ちかけられたり、「AVに出ないと違約金が発生して事務所にとってもあなたにとってもマイナスになる」などと脅してくる場合は、100%悪徳事務所です。
断れない性格の女の子
内気で自分の意思で物事を決定できないタイプの女の子も要注意です。詐欺師もこのタイプの人をターゲットに選びますが、要するに“丸め込みやすい”のです。
少しでも「おかしいな」と思ったら断る癖をつけたり、信頼できる誰かに相談する癖をつけたりしましょう。
まとめ
昔と比べアダルト業界を取り締まる規制は厳しくなったとは言え、悪徳事務所に騙された女の子がいるのも事実です。もし不安な女性は公的機関への相談を検討しましょう。