どのような業種にも未経験者に対しての研修がありますが、風俗業界も同じです。
いきなりやれと言われて簡単にできるものではありませんし、イロハも知らずにお客さんの前に出るのは女の子は不安でしかないでしょう。
特に風俗のお仕事は大抵の女の子が「嫌だな」という気持ちからスタートすることと思います。
そういったマイナスな気持ちがお客さんへの接客に出てしまってはお店にとってもリスクがあるため、お店側も念入りに研修指導しています。
それでは、風俗の研修では一体何を学ぶのでしょうか?今回の記事で各業種ごとにくわしくご紹介します。
※なお、風俗業界では研修のことは「講習」と呼ばれるのが一般的です。今回の記事では便宜上「研修」で統一して表記します。
▽この記事でわかること
風俗の研修内容
ピンサロ、ソープ、デリヘルなど風俗にも様々な種類があり、研修内容も異なります。以下でくわしく見ていきましょう。
ソープランドの研修内容
ソープは風俗の中でも特に利用料が高く、唯一お客さんとの性交渉がサービスとして認められています。
また、マットを使ったプレイなど他の風俗店にはない独特のサービスを行うため、どの風俗よりも研修がしっかりしていると言われています。
最低限の接客マナーはお店のスタッフから教わり、それ以外のプレイに関する研修は元ソープ嬢など専門の研修指導員から教わるのが一般的ですが、その主な研修内容は以下のとおりです。
- 挨拶の仕方
- 笑顔の作り方
- お客さんのカバンや脱いだ服などの取り扱い方
- お客さんの服の脱がせ方
- お客さんの消毒の仕方
- お客さんの体の洗い方
- ローションの作り方
- マットの取り扱い方
- お客さんへのコンドームの取り付け方
- お客さんのお見送りの仕方
など
高級なお店ではなく大衆的なお店では、マニュアルを渡すだけでこだわった研修は行っていないこともあります。ソープランドの研修についてくわしくは以下の記事も参考にご覧ください。
ピンサロ・ヘルス(デリヘル、箱ヘル)の研修内容
どれだけお客さんに「本当の恋人感覚」を楽しんでもらうかがキモになるピンサロやヘルスでは、どこかぎこちない感じがあってもそれはそれでお客さんに“ウブさ”がウケるので、完璧な接客はある意味二の次になります。
もちろん最低限のマナーは教えてもらえますが、お客さんの恋人になりきる方法が研修のメインになると言っても過言ではありません。
主な研修内容は以下のとおりです。
- 挨拶の仕方
- 笑顔の作り方
- より自然なイチャイチャの仕方
- 愛のあるフェラの仕方
- プレイ後の挨拶の仕方
など
ただし研修指導員がいて1から丁寧に教えてくれるようなお店はごくわずかで、だいたいの流れを口頭で説明して終わりということが大半です。
ヘルスの面接、仕事内容に興味がある女の子は以下の記事も読んでみてくださいね。
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性感マッサージの研修内容
お客さんの局部に触れることもありますが、基本的にはマッサージの研修を受けることになります。主な研修内容は以下のとおりです。
- 挨拶の仕方
- お客さんの持ちものの保管の仕方
- お客さんへの体の触れ方
- オイルやクリームなどの扱い方
- マッサージの一連の行い方
- 射精の促し方
- 射精後の処理の仕方
など
外部のエステティシャンや先輩からリンパの流し方や力の入れ方など専門的なことを教わることも場合もあれば、マニュアルをもらって終わり、口頭での説明だけで終わりという場合もあります。
SMクラブの研修
その名のとおりSMプレイをするのがSMクラブで、主な研修内容は以下のとおりです。
- SM道具の扱い方
- お客さんのリクエストに応えられないときの断り方
- 掃除の仕方
など
自分がS嬢になるかM嬢になるかで研修内容は異なります。また、お客さんのリクエスト=サービス内容と言ってよいためこれといった研修を行わない場合もあります。
風俗店の店長自ら指導するケースはほとんどない
男性店長が、新人の女の子に自分の体を練習台に研修をさせている…といった噂を聞いたことがある人もいるかもしれませんね。
しかし、このようなことはほとんどありません。なぜなら、風俗業界は出入りが激しいため、毎度のように新入りの女の子の相手をしていては身が持ちませんし、そもそも店長という役職はそこまで暇ではないからです。
また、店長(の体)を使った実践研修が嫌だと思われ女の子にやめられてしまっても経営者としては困りものです。
そのため、もしも店長自らが実践研修を行っているような場合は、“研修という名の私欲を満たすための行為”の可能性も十分考えられます。
こういった店長が経営しているお店は少なくとも優良店とは言えません。
どのような研修システムかは事前のチェックを
風俗店によって、研修指導員がいたり、そもそも研修がなかったりなど、研修システムがまったく異なることはお伝えしたとおりです。
最近では、コスト削減のためにDVDを配ってお仕事内容を勉強してもらうといったお店も増えてきていますし、研修がないお店=悪質なお店とも一概に言えませんが、どのような研修システムなのかは求人に応募する前に確認をしてみるのが良いでしょう。
ごく稀ですが、研修中はお給料のシステムが変わる場合や、研修期間中のみシフトの融通がきかない場合もあります。入店後の「聞いた・聞いていない」といったトラブルはなるべく防ぎたいものです。
まとめ
研修を受けようが受けまいが、「笑顔でいること」「きちんと挨拶すること」の2つは基本的なことだと思ってくださいね。
また、実際にお仕事をしてみてわからない点は店長やスタッフ、先輩に遠慮なくたずねてみましょう。